納艇間近の中古バスボート。そのボートトレーラーの整備です。
ボートトレーラーにおける肝は、やはり何と言ってもハブベアリングです。通常の車両(自動車)とは異なり、ボートトレーラーのタイヤ(ハブ・車軸部分)は水にしっかり浸かります。常時高回転にさらされるハブのオイルシール(グリスシール)のみで、ベアリングの潤滑剤となるグリスの部屋(ハブ内部)が守られております。しかし残念ながら、どうしても多少の水(海水)の混入は避けられません。今回、納艇する中古バスボートのトレーラー… 当然このハブ内部をチェックします。
わずかな水の混入により、ハブ内部のグリスは乳化しております。このままでも油分は十分に有り、直ちにベアリングに損傷を与える事はありませんが、中古艇の納艇前整備としては、分解清掃後に新たにグリスを充填します。
全ての古いグリスを取り除く為、洗い油を使用して丁寧にハブケース内部を洗浄します。
ハブベアリング、アウターレース共に一切のダメージを受けていなかった為、洗浄後に再組み付けをしました。
新しいグリスが充填されました。
トレーラーの肝はベアリング… ですので、日頃のグリスアップは勿論とても重要なのですが、やはり使用頻度に応じて、ハブケース内部の分解清掃及び、ベアリング、アウターレース共に目視点検を行う事が重要だと思います。
必要に応じて躊躇なくベアリングとアウターレースの打ち替えを行います。