米国より輸入され、過去に日本国内に於いて一度も登録された事の無いボートトレーラーの新規検査登録を行いました。
ベース車両は Made in USA キングトレーラーの中古車両で、14ft クラスのボートを積載する為のボートトレーラーです。
輸入時に、税関にて取得可能な「通関証明書」、その他、必要な書類が有れば「並行輸入自動車」扱いとして検査登録が可能で、比較的簡素化された申請書類で済みますが、今回、それらの書類は全く無し… となると… 「組立車」にて検査登録を行う事になってしまい、少々厄介です。

左側テールライトと、ナンバープレートを取り付ける為に、専用のブラケットをワンオフにて製作いたしました。
これは塗装前の仮組状態です…。

右側のテールライトと、バックランプ用のブラケットも製作しました。
板厚十分な鋼材にて作られておりますので、強固なブラケットに仕上がってます。

こちらが仕上がった状態の左側です。
ナンバープレートの取付け方法には一定のルールが有り、容易に取り外しが出来ない構造としなければなりません。
ブラケットの取付けにおいては溶接等の作業が伴います。

こちらが右側で、左側と同様で強固に作られております。
厳格化された、後部からの「突入防止装置」を兼ねております。

中古車両の為、一旦、ハブの分解整備を行いました。
元々、河口湖の駐艇場に停められていた車両で、走行による酷使状態ではなかった事もあり、ベアリングの状態は非常に良かったです。

水の混入も無く、グリスの油分も十分です。
ご覧の通り、レースの面も全くダメージを受けておりませんでした。
よって今回は、ベアリングを再使用しました。

こちらのスピンドルもダメージを受けておりません。

新しいグリスと共にベアリングが組み込まれました。
新品のオイルシールが打ち込まれ、ハブの整備が完了しました。

今回は全体の整備を行う為、車枠よりアクスルを取り外しました。

アクスルが車体に戻されました。

リーフスプリングの腐食進行を防ぐ為に、再塗装を施しました。

タイヤは、新品のブリヂストン製の6PRを組み込み、足回りの整備が完了しました。

保安基準に適合する様に改善を行い、問題なく検査登録完了です。
当店では、通関証明書等の書類が揃わない輸入トレーラーを、組立車扱いにて検査登録を行う業務を行っております。
トレーラーの状態によっては対応が出来ない場合がございますが、興味のある方は、お問い合わせ下さい。


