木崎湖のモダンボートさんにレンタルボート用の船外機(マーキュリーシープロ10)の修理に行ってきました。
症状は、「エンジンが始動しない…。」です。スパークしていないので電気系統のトラブルは明らかです。そこで各種電装品のチェックといった流れになります。

ダイアグ機能を持たない旧式の船外機… デジタルテスターによるチェックとなります。
「ピークボルト」の測定により、今回はスイッチボックスへの入力側となる「ステータコイル」又は「トリガーコイル」に不具合箇所が絞り込まれました。ピークボルトの測定が不安定だった為、追加測定として抵抗値を確認したところステータコイルの不良が判明しました。
フライホイールを取り外し、ステータコイルの交換準備です。
的確に不良箇所の特定が出来、無駄な時間を費やす事もなく、無事に修理完了となりました。

未接続状態単品での新品ステータコイルの抵抗値測定。
なかなかサービスマニュアルでは記載されていない正常な抵抗値を合わせて測定し、自身のサービスデータとして記録しておきました。
あれかな? これかな? とっかえ ひっかえ的な修理ではなく、理論的な修理を行う事に心掛けて、今でも勉強中です。
不具合の原因は一つだけではないケースが多々有りますから、より多く引き出しを増やしたいですね!