空冷船外機 ホンダBF2DH

ホンダBF2DH エンジン

空冷船外機のご紹介です。
我々が普段見かける船外機の多くは「水冷」ですが、このホンダの2馬力船外機は「空冷」のエンジンとなっております。
自動車等のエンジンも同じですが、シリンダーブロックを冷やす(冷却)必要があり、その冷却方式が、一般的な船外機とは異なっているのです。


ホンダ船外機 BF2DH ロング仕様のエンジンが届きました。
ちなみにこの船外機は、地元(松本市)の警備会社様からのご依頼でした。


スモールボートフィッシングでもお馴染みの、ホンダ2馬力船外機は、免許不要艇で多くの方に使われており、良く見かけるエンジンです。


空中でプロペラが回っている! 空冷の証しですね。
水を張ったバケツ等を利用して、インペラ(ウォーターポンプ)からシリンダーブロックに冷却用の水を回す必要がありません。
普段、インペラを有する船外機を整備している私にとっては、違和感しかありません(笑)


何故今回、この空冷船外機が必要だったのか???
使用場所、及び目的は、長野県松本市にある「国宝松本城」のお堀の管理の為です。
この様な場所の多くは水深が浅く、底には泥が堆積しております。
つまり、一般的なインペラ方式のウォーターポンプでは、泥がかみ、冷却水を安全にシリンダーブロックに送り込む事が出来ないのです。
以前に、インペラ方式の船外機を使用しておりましたが、泥の影響により冷却不足となり、エンジンが焼き付いてしまいました。
よって今回は、この空冷船外機の選択となった訳です。
正しい選択です。