ヤマハ2ストローク船外機 15FMHS(VMAXjr15) キャブレター仕様の修理です。
お客様からの情報によると、エンジンストールしてしまうとの事でした。大抵この様な症状の場合はキャブレターの不具合によるもので、キャブレターの分解清掃(オーバーホール)かな?と考えておりました。
ところが… 修理を開始しようとすると、プロペラボス(排気部分)から未燃焼ガスが多く見受けられました。すぐさま電気系統を疑い、キャブレターのオーバーホールを行う前に電気系統のチェックです。
案の定スパークしておりません…。 専用アダプターを使用し、デジタルテスターにてピークボルトの測定を行うと CDIからの出力がありません。古いエンジンの為、CDI不良を疑いたくなるのですが、そのCDIへの入力電圧(チャージコイルの出力電圧)のピークボルトを測定… ありません… ”チャージコイル” 不良と判明しました!
新品のチャージコイルに交換し、試運転を行い完了です!
未燃焼ガスが排気側に廻っていた為、電気系統を疑いました。
チャージコイル不良と判明した為、取り外しにかかりました。すると、コイルの一部が焦げているのが確認出来ました。
チャージコイル不良は判明しておりましたが、抵抗値がどの様に違うか測定してみました。こちらは、不良コイルです。
こちらは、正常コイルです。良い感じです…。この様なデーターが今後の修理に役立ちます。
新品のチャージコイルが、フライホイールの下に取り付けられました。全て組込み試運転を行ったところ、非常に快適な始動性が得られました。勿論、ストールはしません。