スズキ船外機 ECUチェック

ECU エンジン

スズキ船外機 DF60ATL のオーバーレブ履歴の確認を、スズキダイアグノシスシステム(SDS)を使用して行いました。
このスズキ4ストローク船外機の60馬力は、小型の14ftバスボート、エキスパート1400GPに搭載されております。
以前のブログにて紹介した通り、オーバーパワーのセッティングとなっております。そして、今ひとつセッティングが合いません。と、言うか、合わせるプロペラが無い! が、正解です。プロペラが回りきってしまうのです…。
そこで今回は、報告されていたオーバーレブの疑いについてチェックしてみました。


エンジンのECU(コンピューター)のチェックです。


専用のハーネス及びアダプターにて ECU の中身をパソコン画面にモニタリングします。


ちなみにこのエンジンですが、使用時間がたったの39時間でした。極上品の中古船外機です!
そして、今回確認しているオーバーレブに関するヒントとして、6000回転以上でエンジンを回したのは、累計で2分間程度である事が分かりました。
この DF60A では 6,400rpm を超えると、強制的にエンジンの回転数を 3,000rpm に制御し、エンジンを守る機能が有ります。


このエンジンですが、疑われていたオーバーレブは一度も発生していない事が判明しました。
と、言う事は…? オーバーレブの報告がされておりましたが、実際に起きていたのは小さなプロペラによる “ベンチレーション” だった? オーバーレブの一歩手前だったとの推測になります。 まぁ そうでしょう。
そうなると、仮に1ピッチなり、もう少し大き目のダイヤのプロペラが存在していたら、このエキスパート1400GPは、かなりの走りをするはずです。
しかし残念な事に、現在使用しているプロペラより大きなプロペラが存在しません。 残念です…。