油圧慣性ブレーキ装着 積載量増し!

トレーラー トレーラー

主ブレーキ無しのボートトレーラーに 「油圧慣性ブレーキ」を装着し、最大積載量を1200㎏に増トンしました!

今回作業したトレーラーは、中古のバスボート 「チャンピオン186」を積載する為の純正トレーラーです。
作業の依頼主は、ガーミン魚探等のエキスパート! 山中湖のセンターフィールドのオーナーである中原さんからです。
以前から、度々書類無しトレーラーを組立扱いにて車検を取得するお手伝いをさせて頂いておりますが、今回はちょっと別物でした…。
と、言うのも… このトレーラー… 既に検査登録済みではありますが、19ft 近くの大きなサイズのバスボートを積載するにもかかわらず、最大積載量が350㎏… 勿論、積載オーバーとなってしまします。けん引免許を所持しない方向けであったり、主ブレーキを装着していないトレーラーを無理やり検査登録した際に見受けられるケースです。今回もまさにそのケースでした。
キッチリと正当な車検を取得したいとの事で、センターフィールドの中原さんより依頼があり、今回の作業を受ける流れとなりました。
先にも触れた通り既に登録されている車両の為、組立扱いでの検査登録を行う事が出来ません。よって、改造扱いにて進める事となり 「改造自動車届出書」を事前審査書類として提出する事となりました。
慣性ブレーキを主ブレーキとして取り付ける為、改造項目としては 「制動装置」になり、運輸支局対応ではなく検査部での審査となります。
ちなみに、今回の審査は 北陸信越検査部(新潟)です。
今回は制動装置の改造ではありますが、850㎏も積載量を増しますので該当部分(ブレーキ)の書類提出では済まず、ほぼ全ての項目に関して強度検討書他の書類を提出する事になり、組立申請並みの大掛かりな書類になってしまいました(笑)


これが元々のブレーキ無しのシンプルなカプラー。

慣性ブレーキ用のアクチュエーターを取り付ける為、旧カプラーを取り外します。
新たな連結装置を正確な位置に溶接にて取り付ける為、慎重にカット作業を行います。


新たな連結装置(アクチュエーター)が取り付けられました。
中間作業はお見せする事が出来ません… (笑)


ディスクブレーキ(ローター及びキャリパー)が取り付けられ、アクチュエーター間との油圧配管作業も施されました

こちらは左側…。 使用年月が経過している為、合わせて緩衝装置となるリーフスプリングと、その取付け用の Uボルトを新品に交換し、錆が発生していたシャックル及び周辺部分の錆落としと共にウレタン塗料を塗布し、綺麗に仕上げました。


作業も終わり、いよいよ予備検査の受検です。
検査部からの事前申請書類の決裁も下り 「改造自動車審査結果通知書」が発行されている為、最寄りの松本自動車検査登録事務に現車を持ち込みました。

予定通りに、最大積載量を1200㎏ に増トンさせる事が出来ました。


受検日は8/16… 翌日の17日には、山中湖よりセンターフィールドの中原さんが引き取りに来られ、その帰りには山梨運輸支局にて登録もされ、無事に納車する事が出来ました。
なかなか難易度の高い作業は緊張感もありますが楽しいですね!