2ステーションボックス作成

2ステーションボックス その他作業の事例

2ステーションボックスって何?
これはキャビン付きのモーターボートで釣りをする際に、キャビンの外側でも操船が出来る様に、ステアリングシステム・リモコンシステム等を設置する為の “後付けコンソールボックス” とでも言ったところでしょうか…。
2系統のコントロールシステムを組む際の部品の一部だと考えてもらえれば良いと思います。


今回作成するのは小型の製品ですが、これはFRP製品として作ります。
実はこの工法… FRP製のモーターボートを造るのとほとんど同じなのです!
とても簡単な説明ですが
オス型を作る。今回はコンパネを使用して元となるオス型を作成しました。
②そのオス型をもとにして、メス型を作ります
③そのメス型にゲルコートを塗装し、その上にグラスファイバーを積層していきます。
④硬化したらメス型より抜けば(離型)製品の完成です!


今回は、一番元となるオス型をコンパネで作成しました。
3次元立体を平面に分割し、それぞれの板を切り出します。


各面に切り出されたコンパネの板を結合させ、パテ埋め削り込みを繰り返しながら成型をします。


成型されたオス型に塗装を施します。
製品はこの時の型のまま出来上がるので慎重に仕上げます。


これは、オス型より抜いたメス型です。
外部をキッチリ補強し、強硬なメス型を作成します。


そのメス型の内側に、ゲルコートを塗装した画像です。
今回は白色。
ボート製造では、この時に塗装した色がボートの色となります。


塗装したゲルコートの上にグラスファイバーを積層します。
FRPですね…。


型から抜かれた(離型)製品です。
今回は、その後の艤装作業に必要な大きな穴の蓋も別の型にて作成しております。
画像はその調整中となっております。


製品が出来上がりました。
モーターボートもこの様に造られていきます。


トップマウントのリモコンボックスと油圧ステアリングのヘルムが収まる、コンパクトなコンソールボックスが仕上がりました。